活動の実際
授産種目
センターには、製パン・喫茶部門、クリーニング部門、下請け作業部門、手工芸部門があり、それぞれの部門で障害の程度、メンバーの嗜好を考慮し、作業・仕事を提供し、自己実現、社会参加を目標としている。
そのため、一人ひとりのメンバー及び家族の方と連絡を取りながら、個人プログラムを作成し、メンバーがこれらの取り組みを通して生きがいを見出せるように支援している。また職員も、各部門で働くにあたり、メンバーに必要な支援を提供できるよう自己研鑽に、そして市場に通用する商品を送り出せるよう専門性のある技術を身につけるよう研修などを通して、作業改善、商品改良に励んでいる。
日課
午前9時10分頃に通園バスが到着し、着替え、作業準備を経て9時30分より作業を始める。途中休憩をはさみ、12時より昼食、休憩、13時から午後の作業を始める。途中の休憩を経て15時30分に作業が終了する。
おおむね毎日の日課はこのようになっているが、仕事の関係で早出や残業などをするメンバーもいる。特に製パン部門では製パン作業にメンバーのスケジュールをあわせる必要があるので、早出や残業が行われている。
7:15〜 9:15 送迎バスによる登園 9:15〜 9:30 着替え、朝礼、ストレッチ体操 9:30〜 9:40 清掃(喫茶、トイレ) 9:40〜10:30 午前作業1 10:30〜10:45 休憩、ラジオ体操 10:45〜12:00 午前作業2 12:00〜13:00 昼食、休憩 13:00〜14:00 午後作業1 14:00〜14:15 休憩、ラジオ体操 14:15〜15:20 午後作業2 15:20〜15:30 清掃(作業室、トイレなど) 15:30〜15:50 着替え、終礼 15:50〜 送迎バス運行、帰宅
作業の過程
頭ワークセンターでの製パン・喫茶部門、クリーニング部門、下請け部門、その他の部門(手工芸や農園作業など)を順に開所当初から現在にいたる経過を紹介する。
製パン・喫茶
製パン・喫茶部門では、職員2名がオープンの前の2か月間、大手製パンメーカーの協力を得て、小規模店舗でパン作りの職人さんから直接指導を受けた。
2001年11月1日から製パンの試作品作りや喫茶のマニュアル作りなどをメンバーと職員が一緒になってすすめ、喫茶・パン工房「かけはし」を2001年12月1日にオープンすることができた。
開店当初は26だったパンの種類も現在45種類を超えるほどになり、品質も安定し地域の方々に美味しい焼きたてのパンを提供できていると自負している。
パンのコンセプトは安くて美味しい焼きたてのパン、庶民的なパンであり、一般の店に引けを取らない商品価値の高いパン作りを目指している。メンバーと担当職員の力量も開店当初に比べるとかなり上達しており、新商品の開発にも力を入れている。美味しいコーヒーが落ち着いて味わえ、焼きたての美味しいパンのある喫茶・パン工房「かけはし」はこの3年間で地域に定着しつつある。
しかし、「かけはし」だけの販売では生産料に見合ったパンの販売ができないので、注文販売も行っている。また、各種のバザーやお祭りなどにも積極的に出店するようにし、知名度を上げるよう努力している。

今では、福祉関係だけではなく、警察署、消防署、市役所、老人ホーム、小学校、高校、各種会社、生命保険会社、京都競馬場などに日替わりで昼食コース、夕方コースなど合計一週間で22の販売先に増えた。
下請け
下請け部門では、他施設から紹介してもらった下請け会社から健康保険証のカバーをはがす作業をいただいたのが一番はじめの作業であった。他の通所施設で作業の経験のあるメンバーは軽作業を主にされていた方が多かったので、箱折りの作業などにも慣れていて、他のメンバーのお手本になり集団としての作業は順調に行うことができた。
現在3つの業者より仕事をもらい、地道に作業を行っている。
箱折りなどの下請け作業については作業自体に多くのメリットがあり、他の授産施設や作業所でも導入しているところは多いのだが、反面、極端に作業の単価が安いことが欠点である。
クリーニング
クリーニング部門では、当初まず機械の運転と作業になれるため、メンバーの家族と職員の布団を試しに洗うことから始めた。シミ落としなどの工程は思ったより難しく、クリーニング業者からアドバイスを受け、全行程のマニュアル化を行った。同時に近隣のお宅にチラシをポスティングし宣伝を行った。口コミとチラシの効果で寝具の丸洗い作業はぼちぼちだが地域からの依頼が出てきた。平成13年4月から長岡京市の高齢福祉課より在宅老人の布団乾燥事業と布団丸洗い事業、大山崎町の高齢福祉課より布団の水洗い事業の委託を受けることができた。また、平成13年の秋より向日市社会福祉協議会より寝具丸洗い事業、平成14年からは向日市の高齢福祉課から寝具乾燥事業、寝具丸洗い事業の委託を受け、安定した作業量を確保することができている。また、地域の方々とのふれあい、特に高齢者の方々とのふれあいは、何にも増して仕事の励みとなっている。

その他
その他、さをり織りやTシャツなどに染色を施した自主製品作りを行い、さをりの縫製についてはボランティアにお願いし製品化をした。現在も希望者はさをり織り作業を行っている。
Tシャツ作りは絞り染めを中心にメンバーの感性を大切にした製品を作っきた。

農産物作り
農作物作りはボランティアの協力を得て、季節の野菜やサツマイモなどを園内の畑で行っている。採れた野菜は、喫茶「かけはし」で販売を行った。
環境ににやさしいケナフを栽培し、ケナフの繊維をデイセンターの紙漉はがき作りに用いている。
